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トークセッション「デジタル性暴力に向き合う」開催しました!


2月22日、リベンジポルノや盗撮、アダルトビデオ(AV)出演強要などの被害者支援に取り組むNPO法人「PAPS(ぱっぷす)」の金尻カズナさん、岡恵さんと池内さおりさんとのトークイベントが、Tokyo12HAUSで開かれました。

PAPSは、2009年に発足。婦人保護施設職員、児童施設職員、ソーシャルワーカー、大学教員、性暴力・性被害の問題に詳しい弁護士、人身取引被害者救援スタッフなどが参加し、専門知識を生かして、ポルノ被害を中心とするさまざまな性暴力の問題に取り組んでいる団体です。
また池内さんは、衆院議員時代2017年の国会で「女性差別の根絶と性教育の抜本的強化を」と、AV強要やいわゆるJKビジネスの問題について初めて取り上げました。

そんな両者のトークがついに実現!
この日のTokyo12HAUSはお客様で満員に。この問題への関心の高さがひしひしと感じられました。

実際に支援にあたっている金尻さん、岡さんからは、インターネットやスマートフォンの普及により新しい形の人権侵害が進行していることや、日本独特の性産業の構造、性搾取のリアルな実態を報告。
参加されていた皆さんは一様に真剣に耳を傾け、涙する姿も。

池内さんは、 日本には女性に対する暴力という概念を定義した法律がないことから、所管する省庁や担当大臣もなく、国会質問当時どこに質問を投げかけるか?と悩むところからのスタートだったと経験を語ります。
そして、女性への暴力は歴史的・構造的なジェンダー不平等のあらわれであるとする世界の認識をしめし、日本での包括的な法整備の遅れと必要性を強く訴えました。

深刻な実態があるなかでも、この間のこの問題をめぐる前向きな変化に触れ「ぱっぷすも一人の相談者の声から始まった。一人の声というのは本当に大きくて、社会を動かしていく力です」と語った金尻さん。

参加された方からは、「最前線で頑張っている方のお話を聞けて、またその方が性搾取のない世界の実現を確信していることに希望が持てました」など、多くの真摯なご感想をいただきました。
どうもありがとうございました!

参加者のお一人からお土産にいただいた素敵なお花。IKEBAカラーです!