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高齢者の虐待検証を


2015年7月3日 第189国会 内閣委員会

池内さおり議員は3日、衆院内閣委員会で、東京都北区で昨年11月に発覚した高齢者向けマンションでの大規模な虐待事件の検証を求め、「特別養護老人ホーム」増設など高齢者向け住環境整備の必要性を説きました。 虐待事件が起きたのは、医療法人岩江クリニックが運営する事業者が介護サービスを提供するマンション。要介護高齢者や障害者を日常的にベッドに縛り付けるなどの身体拘束が行われ、入居者全体の約6割に当たる99人が北区によって「虐待」と認定されました。

池内議員は「過去に例を見ない重大な虐待事件だ」と指摘。2011~12年の冬季4カ月間にインフルエンザなどの感染症が指摘される死亡者が28人も出ていることにも触れ、「大変な事態だ」と述べました。

池内議員は、虐待が「主治医からの指示」による「組織的・長期的なものだった疑いが濃厚」だと主張。感染症の疑いについても、同マンションの実態が都の認定する「有料老人ホーム」であったにもかかわらず、医療法人が行政への届け出を怠ったために自治体のチェックが働かなかった問題をあげ、検証の必要性について政府の見解をただしました。

橋本岳厚労大臣政務官は事件を「誠に遺憾」だとし、「再発防止に何ができるか考えたい」と答えました。

(「しんぶん赤旗」)