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貧困たたき許されぬ


2016年10月19日 第192国会 内閣委員会

日本共産党の池内さおり議員は19日の衆院内閣委員会で、「子どもの貧困」問題について取り組んできた神奈川県内の高校生に嫌がらせや中傷が相次いだ問題を取り上げ、「行政の施策が『手足』なら、高校生たちの取り組みは『魂』だ。バッシングは許されない」と、政府の考えをただしました。

池内氏は、高校生や大学生らも含むメンバーで構成する「かながわ子どもの貧困対策会議」に参加した女子高校生に対し、インターネット上で「この生徒は貧困ではない」などの書き込みがあふれ、県にも嫌がらせの電話が殺到したことを紹介。「私はこの状態を大変に憂う。構造的に広がる耐えがたい貧困からの脱却は、精神論や個人の努力では果たせない。社会全体の取り組みにしなければならない」と訴えました。加藤勝信少子化担当相は「貧困問題で行動しようとした子どもが過激な行為を受けるのは残念だ。高校生たちの声を受け止めながら、必要な貧困対策を進めたい」と答えました。

池内氏はまた、ひとり親家庭の児童扶養手当について、4カ月ごとではなく毎月支払いにするなど拡充が必要だと指摘。加藤担当相は「支給時期は検討課題」と見直す考えを示しました。

(2016年10月21日付しんぶん付赤旗)